Okinawa Nanjo
SEFA UTAKI ・ NANJO, OKINAWA

斎場御嶽

せーふぁうたき
SEFA UTAKI
はじまりは、海の向こうから流れ着いた。THE BEGINNING CAME FROM ACROSS THE SEA
点線の言葉は、タップすると意味が出ます。

第一島が見える岩壁THE VIEW TO KUDAKA

岩場の草むらの向こう、海の上に平らな島が見える情景(イメージ画像)
イメージ画像/生成AIで作成。実在の風景の記録ではありません。

斎場御嶽せーふぁうたきの奥に、岩壁がんぺきが切れているところがあります。

そこから、海の上に平らな島が見えます。

久高島くだかじまです。

そして、そこには切石香炉きりいしこうろが置かれています。

チョウヌハナ左手の岩壁が切れた所から久高島を見ることができる。
ここにも切石香炉が置かれている。108〜109ページ

香炉こうろがある、ということは、眺めの場所ではないということです。

拝むための場所です。

ここに立った人は、島へ渡らずに、島を拝んでいました。

第二島の浜も、拝む場所THE SHORE OF KUDAKA

静かな海の上に浮かぶ、平らな島(イメージ画像)
イメージ画像/生成AIで作成。実在の風景の記録ではありません。

その久高島くだかじまに、伊敷浜いしきはま(いしきはま)という浜があります。

そしてその浜も、拝むための場所でした。

伊敷浜がギライ・カナイへの遥拝所としての性格を有していることを示している132ページ

斎場御嶽せーふぁうたきから、久高島を拝む。

久高島の浜から、さらに遠くを拝む。

拝む先が、東へ、また東へと移っていきます。

第三東の海の向こうTHE SEA TO THE EAST

では、その先には何があるのか。

ギライ・カナイは今日の久高島くだかじまのニラーハナーという言葉に対応し、
東方海上にある神々の世界のことである。132ページ
ニライカナイ。沖縄の祭祀さいしにおいて、
海の彼方あるいは海底、地底にあるとされる他界たかいのこと。用語解説89・470ページ

海の彼方です。

誰も行けません。

第四流れ着いた壺WHAT WASHED ASHORE

誰も行けない場所から、かつて何かが流れ着きました。

五穀ごこくの種子の入った白い壺つぼが漂着ひょうちゃくした浜とされ、
『由来記ゆらいき』では「麦、粟あわ、黍きび、扁豆之種子、コバ、アザカ、シキヨ」の7種、
『遺老説伝いろうせつでん』では麦三種・粟三種・豆一種が、壺の中に入っていたとされる。132ページ

食べものです。

五穀の種子が伊敷浜いしきはまに漂着したという神話の背景には、
五穀がニライカナイからの授かり物であるとの観念の存在を窺うことができる。132ページ

この土地の人にとって、食べものは、海の向こうからの授かり物でした。

だから、その浜を拝みます。

第五巡拝の順番THE ORDER OF THE PILGRIMAGE

いまも、その順番で歩く人がいます。

人々が、ウプラガー、ヤグル井泉、ハタス、伊敷浜いしきはまを巡拝じゅんぱいするのは、
この穀物起源神話を背景にしていると見なすことができる。131ページ

ヤグル井泉は、壺つぼを拾う前に禊ぎみそぎをした井戸です(133ページ)。

  1. ①ウプラガー
  2. ②ヤグル井泉拾う前に、身を清める
  3. ③ハタス
  4. ④伊敷浜壺が流れ着いた浜

拾う前に、身を清める。

神話の中の行為を、いまも同じ順番でなぞっています。

第六入れない場所PLACES WE DO NOT ENTER

そして、いまも入れない場所があります。

久高島くだかじまのフボー御嶽うたきは、通年立ち入ることができません。

時期によって、ほかにも禁じられている場所があります。

海水浴ができるのは、メーギ浜だけです。

ほかの浜は、信仰の対象だからです。

久高島公式「島でのルール」

第七1,100以上の御嶽と拝所OVER 1,100 UTAKI AND PLACES OF PRAYER

南城市には、御嶽うたきや拝所うがんじゅが1,100以上あります。

本書の刊行にあたり行われた調査において、
南城市内には1100以上もの御嶽や拝所があることが確認されました。2ページ(南城市長のごあいさつ)

1,100です。

この土地では、祈ることは特別なことではありませんでした。

第八もう一度、あの岩壁へBACK AT THE CLIFF

斎場御嶽せーふぁうたきの、あの岩壁がんぺきが切れたところに戻ります。

あそこに立っても、何も起こりません。

海と、島が見えるだけです。

でも、香炉こうろが置いてある理由を知ってから立つと、同じ景色が違って見えます。

それは、写真では起きません。

三日三日かかる理由も、この物語からWHY IT TAKES THREE DAYS

久高島くだかじまへ渡る船は往復二便必要で、便数も多くない。一日まるごとが必要です
泊まる久高島には泊まれる宿が少なく、夜に食事できる店もほとんどない。だから本土に泊まります
ほかの御嶽うたき斎場御嶽と、四つの御嶽の巡拝じゅんぱいは、別の日に

数えてみると、三日です。「連泊してください」とは書きません。読んだ人が、自分で数えて気づきます。日ごとの道順は、三日のルートにあります。

前行く前にBEFORE YOU GO

言葉について WORDS

御嶽うたき UTAKI = 英語の sacred site(聖地・神聖な場所・霊場にあたる言葉)。神社ではありません。訳さず、utaki と書きます。
遥拝ようはい UTOUSHI = 遠くから拝むこと。

三庫理さんぐーいは立ち入り制限が行われております。

ガイドとめぐる GUIDED VISIT

案内準備中です。

先斎場御嶽の先にBEYOND SEFA UTAKI

三日のルートニライカナイことばガイドの言葉(多言語)

物語STORY行く前にBEFORE先へBEYONDENENGLISH第1/8